第32回日本新生児看護学会学術集会

MENU OPEN

会長挨拶

ご挨拶

第32回日本新生児看護学会学術集会
会長 月山 寛子
(自治医科大学附属さいたま医療センターNICU/GCU 看護師長)

 はじめに、日々新型コロナウイルス感染症の対応にご尽力されている皆さまには、心より敬意と感謝の意を述べさせて頂きます。
 この度、パシフィコ横浜において第32回日本新生児看護学会学術集会を2023年11月3日(金曜日)~4日(土曜日)の日程で開催させていただくこととなりました。開催形式につきましては感染拡大の状況を鑑みての判断となりますが、できる限り皆さまのお顔が見える状況で実施したいと考えております。
 本学術集会のテーマは「愛すべき明日(みらい)へつなぐ新生児看護(バトン)」です。新生児が自分の思いや願いを言葉で表すことができないということは言うまでもありません。その中で私たちは彼らが発する非言語的サインを受け取り、ベビーファーストな看護を提供し、彼らの大切な未来につなげたいと日々努めています。また、新型コロナウイルス感染症も未だ予断を許さない状況にあり、収束までには時間を要すことが考えられます。コロナ禍により余儀なくされた面会制限は、入院中の家族の時間を削り、退院後の子どもたちが家族の愛情を受け、健やかに育っていく未来に少なからず課題を残しました。この課題は私たち看護職だけではなく、退院した新生児が家族と共に生活をする地域との協働なくして解決することはできません。さらに、専門性の高いNICUにおいて新生児たちの安全な明日を守るためには、後進育成に力を注ぐことも重要です。このように、新生児に関わる者の知識・技術を向上させること、地域を含めた多職種と協働すること、後進の育成、これらすべてを含む新生児看護をみんなで考えていくことが、子どもたちの「みらい」に繋がると願って掲げたテーマであります。
 また、本学術集会では職種や立場の垣根を越え、新生児の「みらい」について多くの方々と討論したいと考えております。NICUから退院した新生児と家族を一緒に支援する地域の方々と意見交換ができるセッションや、特別講演には一般社団法人 未熟児家族支援・がんばりっこ代表の林英美子氏を招き、家族の視点から見たファミリーセンタードケアについてご講演いただきます。大切に実践してきた看護を多角的に振り返り、何かひとつでも明日の看護が楽しくなるヒントを受け取っていただけるような企画をご用意してお待ちしております。たくさんの方にご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

このサイトについて|Copyright © 第32回日本新生児看護学会学術集会 All Rights Reserved.